どっちもどっち!

  1、ある 小中学校のクラス!

 

クラスに、“A”と言うジャイアンがいて、その周りに数人の仲間が集まる。又、”B“と言うジャイアンにも数人の仲間がいる。そのほかの大多数を、“C”グループと呼ぶことにしよう。

“A”も“B”も“C”に声かけして、‘仲間になれ’と誘うが、“C”の大多数は中立を決め込む。 

“A”と“B”は事あるごとに対立するが、“A”、“B”内部でも、揉(も)めごとが絶えず、ガキ大将

が交代することもある。

 

2、200カ国の世界!

 

三つのグループに分かれる。

“A”は、‘民主主義国家群“(時の政権から独立中立の選挙機関による選挙で選ばれた’代議員‘による政治で三権(立法-司法-行政)分立制に立ち独裁を許さず)で、リーダーは、G7(米国-英国-フランス-ドイツ-イタリア-カナダ-日本)など。

“B”は、‘専制-権威-独裁主義国家群’(形式的‘選挙‘、’三権分立‘を持つが、全て独裁政権の監視体制下にある)で、ロシア、中国、北朝鮮、イランなど。

“C”は、“A”、“B”以外の中立的な立ち位置を持つ大多数の国家群で、アジア、アフリカ、中南米ヨーロッパ大陸発展途上国など。

 “A”、“B”は、それぞれ、仲良しグループを形成、軍事同盟を結んだり経済連携を強め“C”から仲間を増やそうと努める。

 

3、どっちもどっち

 

  イ) 、『仲の良い“中国”と“ロシア”と思いきや〜』

        ‘中国’ の‘習近平’と‘ロシア’の‘プーチン’は、共に専制主義国家のリーダーで、過去の偉大な栄光の歴史に酔いしれる“夢追い人”として、“ウマ”が合う。もう、1年になるロシア-ウクライナ戦争でも、中国は、米国に悟られないように隠蔽工作をしながら、ロシアを支援している。

         だが、ちょっと前(150年ほど前)までは、両国は犬猿の仲だった。

 弱体化し、衰えかけた中国の‘清王朝’末期にソ連は、‘北京条約’を結び、極東地域をソ連有利になるよう“国境”を確定してしまう。今の北朝鮮の東端、日本が放棄した‘満州’の北東部の地域だ。 中国にしてみれば、中国の領土を不当に狭められたとの思いが強いのだ。

その旧満州の北東部、海に面した沿海州の地域が、今、どうなっているかといえば……

ー  急速な“中国化”が進んでいる。

 ー 大勢の中国人が、次々流入し、数年以内には‘ロシア人’超えそうな勢いなのだ。

 ー 更に、極東の‘地名’の“中国読み”、ハバロフスク(伯力)からサハリン(庫頁島)に至るまで  

       その他、ウラジオストクやナホトカなど沿海州の地名もそうだ。

 ーサハリンで‘日本とロシアの石油共同プロジェクト、サハリン2‘が稼働中。英国のシェル       

      石油もロシアと共同プロジェクト組んでいるが、ウクライナ侵攻したロシアを制裁する 

       ためいち早く英国は“撤退”を表明した。しかし、日本が、英国と同様に ロシア 『制 

     裁』に同調して、“撤退-放棄”しないのは、天然ガスLNG輸入量全体の9%とはいえ

      その権益を守ることと、最大の理由は、もし日本がサハリン撤退してしまうことになれ

      ば、日本が抜けた後の工場-設備がそっくりロシアと支援関係にある中国人に渡ること

       を恐れてのことだ。サハリン南部は、“樺太(カラフト)と呼ばれたところで日本の領土    

      であったが世界大戦の敗戦で放棄したところだ。       

ー 中国人は奥地に入り木材を伐採したり水産加工業に携わり、欠かせない労働力

ー150年前の屈辱の歴史への復讐かのような、‘中国人の流入’にロシアは、お手あげだ。

ー 学者は、これを、『昔の恨みを今晴らさん と戦車の代わりに、スーツで侵略』と評して

     いる。

 

 

ロ)、『 仲の良い”中国“と”北朝鮮“と思いきや〜』

 

         2018年、極秘に訪朝した米国のポンペオ前国務長官回顧録によると…………。

 ポンペオ氏がおもむろに”金正恩(キム・ジョウン、北朝鮮総書記)に、水をむける。

 『中国は、我が方(米国)に伝えてきた、……貴国(北朝鮮)が、“在韓米軍の撤退”を望んでい 

    る。』        

     註・南朝鮮(韓国)に米軍が駐留してることは、北朝鮮にとっては‘邪魔’でしかなく

      韓国を飲み込んで統一するには、韓国内の米軍がいない方が都合が良い………と一般的

       には考えられていた。

 これを聞いた“金正恩”は、机を叩いて叫んだと言う。

     『中国人は“ウソつき”だ』  『中国は、朝鮮半島チベットやウィグルのように扱いた   

         いので米軍を撤退させようとしてるのだ。』  『在韓米軍は、中国 牽制に必要だ』

         註-  米国は、中国の“チベット-ウィグルなど少数民族の非人道的扱い、劣悪な条件下

                での労働、虐待”を人権上の問題として批判して、これを世界に公表している。

                  ユニクロの製品の一部に、ウイグル人により摘まれた“綿花”が使用されていると

                   して、米国は、‘不買運動’を呼びかけている。

金一族は、日頃、 中国から、エネルギー、食料の援助を受けているものの“信用”はしてい ない。父親の‘金正日(キム-ジョンイル)も“中国”に信用、信頼を置いていなかった。

  ※今、北朝鮮がミサイルは撃ちまくっているが、核実験は沙汰止みとなってる。これは、

       中国が必死に止めてるからだ。

   ※実は、中国、北朝鮮の核ミサイルが北京(中国の首都、ペキン)に向けられるのを怖れて

        るのだ。よもや、そんなことは、ありえないとは思うが、恩義も正義もない金一族

         だ、‘やりかねない’。

※中国にとって、北朝鮮が消滅してしまうことは、防波堤がなくなることだ。それ故、“北

     朝鮮を”生かさず殺さず“に手なずけておければいいのだ。

 

ハ)、以上、『どっちもどっち』の関係は、そこらじゅう、どっちにでも、ありそうだ。

                2023、03、24